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一次相続で安心しすぎは危険!「配偶者全相続」の落とし穴

こんにちは

すっかり寒くなってきましたね。

さて今回は一次相続と二次相続の関係についてです。

「配偶者に全財産を相続させれば、一次相続は税金ゼロで安心✨」

こう考える方は多いですが、実は二次相続で子どもに大きな税負担がのしかかる「落とし穴」

があるんです!

 

なぜ二次相続で税金が増えるの?
一次相続では配偶者の税額軽減特例で税金がかからないことが多いです。

しかし、配偶者が全財産を相続してしまうと…

 

基礎控除が減少:配偶者が亡くなると法定相続人が減り、相続税の基礎控除額が少なくなります。

財産が増加:一次相続で引き継いだ財産と配偶者自身の財産が合算され、課税対象額が増えます。

特例の適用が難しくなる:「小規模宅地等の特例」の要件が厳しくなり、税金が減りにくくなります。

 

💡ポイントは「一次・二次をセット」で考えること!です。
一次相続で「無税」にこだわるのではなく、財産の一部を子どもにも相続させることで、

一次相続と二次相続での相続税の総額を大きく抑えられる可能性があります。

 

🏡今からできる対策
相続人を「分散」:一次相続で子どもにも財産を分け、将来の税負担を軽減。

非課税枠の活用:生命保険、生前贈与(暦年贈与や相続時精算課税制度)を活用して、

課税対象となる財産を減らす。

 

目先の「無税」に安心せず、二次相続まで見据えた財産の配分設計を、専門家を交えて

早めに検討しましょう!