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認知症になるまえに・・・②家族はどうする!?

皆さんこんにちは!

 

今週は認知症になる前に・・・①の続きです。

先日、NHKの朝の情報番組で「家族の延命治療」について

特集されていました。ご覧になられた方いらっしゃいますか?

 

実はこの問題、「認知症」と深く関わっているのです。

想像してみてください。認知症になってしまった家族が体調を崩し入院、体が弱っていく中で医師から「延命治療はどうされますか?胃ろうをしますか?しませんか?判断してください。」と言われる時のことを…。

 

ご本人が、「延命治療は望みません」又は「胃ろうなどを含め最大限延命治療を受けたい」など意思表示を家族との会話やエンディングノートでしていればいいのですが、実はそのようなケースは少ないようです。

家族は最期のことを聞くなんて縁起が悪い、気分を悪くするんじゃないだろうか、と本人が元気なうちに延命治療についてなど聞くことはなく、また本人は自分が認知症になり、判断能力がなくなることなどは想像もしていないため、意思表示をすることもなく、また深く考えたこともないという方が沢山いらっしゃいます。

 

認知症になった本人は判断能力がないとされ、医師は家族に延命治療の判断を委ねます。自分が医師に「延命治療をしません。」と言えば、それはまるで自分が親を死に追いやるような苦しい思いをし、介護に関わってこなかった遠方の親戚からは罵倒され…。延命治療をするといえばこれからいつまで続くかわからない費用の負担や介護の負担…。そもそも、親は延命治療を望んでいたのかどうか、どのような最期を望んでいたのだろうか、と悩み苦しむのです。家族間で延命治療について意見がまとまらないことも…。

 

番組の中では、「延命治療の決断を迫られたとき、実に70.3%の人が意思決定能力を喪失している」というデータが紹介されていました。つまり、家族が決断をしなければならなくなるケースが大半ということです。

 

認知症になると本人はもちろん、実は周りの家族が本当に苦労してしまうのです。

このように認知症になって困ったことになるのは延命治療に限ったことではありません。

 

次回は認知症になると家族が困ること、について他のケースについてみていきたいと思います。

 

今回は少し重たい内容でしたね…

でも避けては通れない問題です。

対策含め、次回のブログでまた詳しく説明したいと思います。

 

それではまた…。